今までシューベルトの曲がなんだかぱっとしないイメージだったんですが、そういう古いクラシック音楽は「キリスト教観」を持つと、心にすっと入って来ます。
「神よ、私の罪をお赦し下さい」という感じです。
シューベルトは教会に対しては批判的で、ミサの「教会を信ず」という歌詞を削除したりしていましたが、一方で、ガニュメートという曲ではギリシャ神話の神を「父」と呼んだりしているので、キリスト教の信仰心はあったようです。
もちろん、作る曲は教会音楽が母体になっています。
バロック、古典派、ロマン派あたりの作曲家は、本人に信仰心があろうがなかろうが、周りはクリスチャンばっかりの時代です。
その頃、日本では仏教が盛んで、能はみな仏教観が濃厚なわけですが。