PCのLANケーブルを抜いてまた差したら、ネットに繋がるようになった。
認証の問題だったのかもしれない。
今日は茅ヶ崎で仕事をしてきた。
工具鞄を持って駅から20分以上歩くのはしんどい。
あそこはなかなかゆったりできて、コーヒーの味も美味しい。
時々流れる高島屋のアナウンスさえ気にならなければ良い所だ。
コーヒーの味はヨーロッパ式で濃く、店員さんがミルクと砂糖をおすすめしていたが、私はブラックで飲んだ。
なぜなら、ブラックでないとコーヒーの味が分からないから。
「アラビアの真珠」という名前のブレンドが、税込で680円。
このクオリティにしてはやや安い方。
この店、京都発らしい↓
https://www.inoda-coffee.co.jp/
私はそこでパスカル・キニャール「落馬する人々」の続きを読んでいた。
そしたら、p.113にリストの「ペトラルカのソネット」という曲で有名な、ペトラルカという詩人について書かれていた。
ペトラルカの母の従僕は、赤子のペトラルカを抱えてアルノー川を渡ろうとしたが、落馬した。
従僕と赤子は流されたが、漁船にいた船乗りたちがいたため、助けられた。
「こうして、ルネッサンス期のもっとも偉大で秀抜な文人は、一生涯、難船したオデュッセウスのようにして生きた」
ペトラルカはボルセナで再び落馬した。
そして、びっことなり、ずっと物を書き続けた。
ペトラルカは生涯を通じてこう言った、「往時の影を宿す火山口の下、天国と地獄の二重の口が開くあの壮麗なナポリ湾に臨むナポリ共和国で暮らしたかった」と。
ちなみに、サドは祖先であるペトラルカと同じことを思った、「世界でもっとも美しく、抜きんで罪作りなあの湾で、情に厚い火山たちとともに暮らしたい」。
(サドはペトラルカの愛人ラウラを家系に持つ。そして、ペトラルカの代表作はそのラウラに捧げられた恋愛詩集「カンツォニエーレ」。)
そして今、このブログを書いていて、個人的にびっくりしたことがある。
上記のペトラルカの話にて、彼が再び落馬した「ボルセナ」という場所が気になったので、Googleで調べた。
そしたら、上記に書いた「イノダコーヒー」が出てきたではないか!
全く関係ない話題なのに!
この「ボルセナ」と「イノダコーヒー」の二つの話題を連ねたのは、狙って書いたわけでもなんでもない。
ただ単に、今日行った喫茶店で読んだ本の、気になった箇所がたまたまそこだったから、そう書いたまでのことだ。
これは、シンクロニシティとしてカウントさせてもらうことにした。
ブログを書いている最中の、リアルタイムシンクロニシティ。