最近知った、好きな絵画を2つ述べておく。
自分はきっと、この辺りの時代の作品が好きなんだろう。
・Odilon Redon「L'oeil ballon」、1878年
(正式名称は調べたけど不明だった。「無限に向かう奇妙な風船のような眼」などの題名がある。)
漫画「悪の華」にて、主人公が持っているボードレール「悪の華」という詩集の本の表紙が、この絵画をモデルにしている。
もちろん、画家オディロン・ルドンは詩人シャルル・ボードレールと親交があって、その詩集に触発された「Les fleurs de mal(悪の華)」という版画集を出している。
ルドンは、人間の無意識を描こうとしたとのこと。
ただし、晩年のルドンは今までとは全く違った華々しい路線の絵を描くのだが。
・James Whistler「Nocturne」のシリーズ 、1871年など
(「whistler nocturne」で画像検索すればたくさん出てくる。)
https://www.tate.org.uk/art/images/work/T/T01/T01571_10.jpg
この絵画↑は、「Nocturne: Blue and Silver (1871)」であり、日没の1時間前に珍しい透明度の輝きを放つ川の景色に触発されて描いたもの。
作者は、日本画からもインスピレーションを受けている、アメリカの画家。
詩人のステファヌ・マラルメが、「小さな円形肖像と全身像いくつか」というエッセイ集の中で、この画家の名前である「ホイスラー」という題のエッセイを書いている。
そのマラルメは、ホイスラーと親しい。
ということは、これら芸術家たちの作品は深層意識で繋がっているのかもしれない。