雑多なジャズ
閃き、コード進行、信仰、それらは全て皆のもの。
それらが示すシニフィアン。
かつてなかった土地への回帰。
それほどまでに苦悩の墓地にいた。
味のわかる料理人と、スパイスとが合わさって、
それらの行動性、方向性を決めてゆく。
(終わり)
この詩は、私が作りました。
この詩に、意味なんてありません。
キニャール調の言葉を使って、試しに適当な言葉を無意識にまかせて羅列したものです。
タイトルは、スポティファイにて「The Peach Orchard」というフリージャズのアルバムを聴きながら書いたからです。
もしかしたら、パスカル・キニャールの言葉には意味なんてないのかもしれません。
正確に言うなら、全部が無意味ではなくとも、意味のない部分がたくさんあるのかもしれません。
なぜそんなことが言えるのかというと、ジャック・デリダはマラルメの詩について、「いくら読解しようとしても、そこに意味なんてない」と、はっきり言ってしまっているからです。
同じことがキニャールにも当てはまるのではないでしょうか。
それとも、私やデリダの読解力と感性が、キニャールやマラルメのレベルに達していないから?ということも考えられますが。
結局、私に理解できないものは、頑張っても理解できませんでした。
なぜ理解できないかというと、情報量そのものが足りないので、分析のしようがない、そういう部分が多々あるからです。
ただ、キニャールの文章は、全く無意味というわけではなく、よーく読めば筋が通っている部分もちらほらあるのです。
なので、真相は今のところ分からないまま。
なお、公式で無意味な詩を書いているのは、かのシュールレアリスムの元ネタ発信者である、アンドレ・ブルトンです。
彼は「これらの文章は無意識に任せた」と、公に言ってしまっているのです。(というか、むしろ彼はそういう無意識的な芸術を志していた。)
↑今回は文字数が偶然777。
エンジェルナンバー777は、「あなたの願いは必ず叶います」、「ご褒美を受け取る時です」だそうです。