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ベルギーやチェコ、北欧、ロシア語圏あたりの芸術って、アツいよな。


月に憑かれたピエロ」は、ベルギー人の詩。

あの独特の感性。

今、ネットに上がっている日本語訳は全部ドイツ語訳から翻訳したもので、原文とは違ってキレイな意味の単語に直されてしまっている。

これは、翻訳者オットー・エーリッヒ・ハルトレーベンの罪過だ。

やはり、グロテスクなフランス語の原文が一番だと思う。

「一滴の青ざめた血の滴が」よりも、原文の「肺結核者の血の混じった喀痰が」の方が、表現が土臭くて好きだ。


あとは今、チェコ語の絵本を読もうとして、チェコ語文法を勉強中。

共産時代に仕事を奪われた芸術家が、唯一「子どもの見るものだから」と免除されていた絵本や人形劇に、自分の才能を注ぎ込んだという。

私が持っている80年代に作られた絵本も、かなり味のある感じに仕上がっている。

そして、金指久美子さんのチェコ語文法書を読んでいるが、かなり良い感じ。

チェコ語は、ロシア語に似ている。
また、金指さんの夫・黒田龍之助のロシア語文法書も、立ち読みした感じでは他と比べてかなり分かりやすそうだし、要点だけをうまく抽出している。
アツいなぁ。


そして、アイスランドのバンドSigur Rós(シガーロス)の音楽は、音楽そのものよりも歌詞が面白そうなオーラを出している。(それは、翻訳されたものが誰かのブログなどに載っていることもあるので。)
なんせ、自分で言語を作って歌詞にした曲まであるぐらいだから、歌詞へのこだわりもすごい。
アイスランドの音楽には、ただただ何もないことへの美しさがある。