恥ずかしながら。

音大を卒業して9年、今日初めてショパンのバラードの良さが分かった。

あれは、ショパンの音楽を聴き慣れた人が欲する、熟成された芸術作品なんだ。


私は斎藤さんという友達のFacebookに載せられた、彼の奏する、ショパンよりも後の作品(ラフマニノフスクリャービンメトネルなど)を毎日聴いていた。

そして、スクリャービンメトネルは、Spotifyなどを漁って自主的に探して聴くまでになった。

その結果、ロマン派音楽に対して耳が肥えて来た。

だから、原点に帰ってショパンの難しい曲の良さが分かるようになったのだ。


ショパンの曲は、楽譜も何となく美しい。

さっきまでYouTubeツィメルマンの演奏を聴いていたが、楽譜も一緒に載っていたのだ↓

https://m.youtube.com/watch?v=3QH8MstNkKg

しかし、これを機にツィメルマンの演奏をあまり好かなくなった。

なぜなら、ツィメルマンの演奏は、メロディーやテンポの揺らしが大きいので、クサいのだ。

ショパン本人は、「テンポはそのままでメロディーを揺らせ」と言っているが、それは恐らく比喩ではなくて、この楽譜は本当にそういう風に書かれていると思うのだ。

だから、テンポはあまり揺らさなくていい。

そうしたら、素材そのままの味を活かせると思うし、そういう風に演奏して欲しいと思う。

だから、ツィメルマンの演奏はクサい。