岩波文庫のブルトン「シュルレアリスム宣言・溶ける魚」にて、「シュルレアリスム宣言」の項目を読んでいて思った。
この本のp.40~41を読んで欲しい。
ノルウェーの作家、クヌート・ハムスンの引用の箇所だ。
そこに書かれているのは、「新たな文章を書くために、単語が無意識から降ってきた」というもの。
これ、私が翻訳したチェコ語絵本にも同じことが書かれていた。
絵本は、たまったま翻訳したページが、そういうことが書かれた内容だったという偶然。
チェコ語絵本の翻訳したもの(私の記事)↓
http://le-chat-noir-1207.hatenablog.com/entry/2020/07/12/193739
そうか、この絵本、ブルトンから影響を受けていたんだ。
(もしくは、この絵本はクヌート・ハムスンから影響を受けていたことになるが、しかし、ハムスンのあの下りはブルトンのシュルレアリスム宣言にしか書かれておらず、絵本作家がシュルレアリスム宣言を読んでいたのはほぼ確実。)
まさか80年代にチェコで書かれた書物が、20世紀初頭のフランス(もしくはノルウェー)から影響を受けていたとは。
絵本にしては、難しすぎるだろjk