別冊ニュートン「ゼロからわかる天気と気象」、読了。

(Facebook投稿記事)

 

別冊ニュートン「ゼロからわかる天気と気象」、読了。
なお、2021年発行のため、最新の情報が載っています。
ただの雑誌と思っていたら、読むのに1か月半ほどかかりました。
全部で175ページあるので、1日2ページずつでは終わりません。
ただ、文体が柔らかいのと図解が多く入っていること、同じ内容を繰り返したりしているので、内容はそこまで難しくはありませんでした。
この本は日本人が書いているので、日本の気象についてがメインです。
局地的なものよりも、地球規模での大きな大気の流れについて多くのページを割いている感じです。
これを読めば、大方、天気図も読めるようになるでしょう。
等圧線や等高度線の幅が狭い所は、風が強い、なんてことも読み取れるようになります。
(高気圧→低気圧へと風が吹くが、その高→低への直角方向ではなく、我々の住む北半球ではコリオリの力によってその直角方向の右方向へずれて吹きます。つまり、線に平行に吹く。)
もちろん、気象予報士試験は難しいので、これを読んだだけでは太刀打ち出来ません。
まあ、私は気象予報士の資格を取ることに興味はありませんが。
内容の詳細は、色々あり過ぎて書き切れません。
本の一部を紹介しようと思っても、その前のページにある前提知識がなければ他人に理解してもらえることはなかったりするからです。
大きく分けて6章まであります。
1.雲と雨のしくみ
2.天気を左右する気圧と風
3.世界の気象のしくみ
4.気象と災害
5.異常気象と地球温暖化の脅威
6.天気予報の科学
簡単に言うと、空気というものは「周囲よりも温かかったら上昇し、冷たかったら下降する」と思って頂ければ幸いです。
暖かい所の空気は上昇するので地上の空気は薄くなって低気圧となり、反対に冷たかったら下降するので地上は空気に押しつぶされて高気圧となります。
低気圧は上昇気流で雲が出来やすいため雨が多く、高気圧は下降気流で雲が出来にくいため晴れが多くなります。
ちなみに、砂漠ではなぜ雲が出来ない=雨が降らないのかというと、地球の環境によってそこだけ常時高気圧だからです。
その環境条件は、砂漠ごとに変わっていたりします。
積乱雲は、もちろん上昇気流から生まれます。
台風は積乱雲の集まりですが、海の水温が27℃以上の温かい所で、水上の空気が暖かいため上昇気流となり、海の湿気を伴った空気によって発生します。