ドビュッシーの娘シュシュの訳について。

(Facebook投稿記事)


ドビュッシーは、不倫後に出来た娘が2歳の時、「子供の領分」を作曲した。

彼は娘のことをChou-chou(シュシュ)と呼んで可愛がっていた。


で、そのシュシュなんだが、日本語訳では「キャベツちゃん」と書かれていた。

確かにChou(シュー)はキャベツとも訳せる。

しかし、16世紀にキャベツの形から連想されて作られたシュークリーム(シュー・ア・ラ・クレーム)も、フランス語ではChouと略すんですよね。


なので、シュシュはキャベツちゃんではなく、「シュークリームちゃん」が正しいのではないでしょうか?

甘いものの方が可愛いものを連想させる気がします。

まあとにかく、音楽関係は特にそうですが、日本の戦前のフランス語翻訳は基本的に信用ならないので。

しかも、その悪訳がそのまま権威を帯びてしまって、今さら元に戻せなくなっていたりしますからね。


ex.)日本語訳ではラヴェルの「夜蛾」をノクチュルヌとか言ってましたからね…

正しい読み方は「ノクトゥエレ」ですよ。

ちなみにノクチュルヌは夜想曲のことです。

全然違うじゃないか。

誰か本当のことを教えてやれよ…