ダビドフ・スペシャルR・チュボス。

(Facebook投稿記事)


よく葉巻というとヤクザが吸っているイメージがあるでしょうが、とんでもありません。

その実体は、どこまでも繊細で優しく、柔らかい、植物質の甘さを孕むものです。

なので、どこまでも優しくて美しい心を持っている、花薬を愛する人にこそ、人生で一度は吸って頂きたいと思います。

傍から見て格好良いと思うからというような次元の低い感覚で吸うならお金が勿体ないし、それではステレオタイプという外部のものに踊らされていることになります。

ちなみに、レヴィナスは「人の内部は完全に独立しているもの」だと主張しています。

なので、これは音楽や文学と同じく、自分の感性を掘り下げていく感覚であるべきでしょう。


今回の葉巻はドミニカ共和国産の、ダビドフスペシャルR・チュボス、3800円。

横浜元町のヒュミドール・スギシマにて購入。


序盤は乾燥リンゴの味。

序盤から中盤にかけては優しい黒蜜の味。

中盤以降は黒糖や天然蜂蜜の味に加えて、僅かな植物性バターのような味わいが押し寄せで来ます。


なお、スギシマさんはエドンのことを「ダビドフのようなシルキーな味が好きな人にお勧めするもの」と仰っていましたが、個人的にダビドフエドンでは味が全く違います。

エドンはこってりとした植物性のバターの味わいでしたが、今回、ダビドフを初めて吸ってみた所、さらっとした優しい黒糖の味わいだと感じました。


このように、葉巻はメーカーによって味が全然違います。

なので、色々なものを試すことでしか、知見が啓ける方法はないでしょう。