土屋健「デボン紀の生物」、読了。

(Facebook投稿記事)

 

土屋健「デボン紀の生物」、読了。

生物ミステリープロというシリーズの3冊目です。

 

このシリーズは文章自体が簡単なものなので、頭が疲れている時でも読めてしまうのと、予想外に面白いのとで、全巻読了まで行くかもしれない流れが起きています。

 

簡単に言うなら、デボン紀は約3.8億年前だと覚えておくと良いでしょう。

魚は陸に進出し、シダ系の巨木が誕生するなど、やっと生物が陸上に進出する様が述べられています。

 

魚の骨格や内臓が進化し、臍の緒を持つ魚が誕生し、そして肺魚が誕生します。

シーラカンスも出て来ます。

また、サメの祖先である、現生のサメによく似たクラドセラケも登場します。

 

そして、ワニと魚の間くらいの生物であるティクターリクが生まれ、その後、アカントステガやイクチオステガが誕生します。

なお、ティクターリクは首を動かすことが出来たり、腕立て伏せをすることが出来る魚です。

ただし、イクチオステガの骨格は陸上四足動物のような動きを取れず、ムツゴロウのように前肢を使って前後に動くことしか出来なかったため、主に水中で暮らしていたとされています。

そのため、両生類的な魚は、ティクターリクから進化した、手の指などの骨格が発達したアカントステガの方が残って行きました。

 

また、人の噛む力は1000N、オオカミが1500Nホホジロザメ3100Nアリゲーター4000Nほどですが

デボン紀には最強の甲冑魚であるダンクレオステウスが生まれ、その噛む力は口先で4400N、口の奥では5300Nにも達するとされます。

気性が激しく、同類同士で噛み合った形跡も発見されています。

 

三葉虫は、複眼を持つものが主流になって行きます。

 

なお、アンモナイト類は、元々は直角貝の形だったものから、デボン紀に入り急速に殻が丸まって行き、現在のオウムガイの形に近づいて行きます。

なぜなら、丸まった方が遊泳能力が高く、また、折れにくくなって防御性能が高まるためです。

 

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