土屋健「ジュラ紀の生物」、読了。

(Facebook投稿記事)

 

土屋健「ジュラ紀の生物」、読了。

生物ミステリープロの6巻目です。

 

ジュラ紀は、2億年前と覚えておくと良いでしょう。

ジュラシック・パークで有名な通り、恐竜が出て来る時代となります。

三畳紀の大量絶滅を生き抜いた者たちの世界となります。

 

ジュラ紀の生物で有名なのは、ステゴサウルスやアロサウルスでしょうか。

ステゴサウルスには皮骨(ひこつ)と呼ばれる背中の突起物があります。

しかし、ステゴサウルスにまで進化する前に、同じジュラ紀にて「ステゴサウルス未満」みたいな生物がいたことも分かっています。

ジュラ紀前期のスクテロサウルスやスケリドサウルスは、皮骨がステゴサウルスほど発達していませんでした。

また、ジュラ紀中期のフアヤンゴサウルスや後期のトゥオジャンゴサウルスは、ステゴサウルスにそっくりで、だんだんそれに近づいて来ています。

 

史上最大の魚類である、条鰭類のリードシクティスも登場します。

近年の研究だと、全長16.5mだったとされています。

 

始祖鳥も登場します。

しかし、始祖鳥の骨格標本11体しか発見されておりません。

また、始祖鳥のアルカエオプテリクスは、実際はカラフルな色ではなく、黒い色をしていたことが化学検査で分かっています。

ただ、この本が出版された2015年当時は「始祖鳥は空を飛べない」と書かれていますが、最新の研究によるとキジや孔雀程度には飛べたということが分かって来たようです。

そして、「始祖鳥未満」とされる生物に、ジュラヴェナトルというものがいましたが、身体は羽毛ではなく鱗で覆われていました。

 

また、ブラキオサウルスは児童用の図鑑から抹消されました。

今までブラキオサウルスだと思っていた種は、実はブラキオサウルスではなかったからです。

ただし、一応ブラキオサウルスという種は存在しますが、その化石には頭骨がありません。

 

「異常巻き」と呼ばれるアンモナイト類も登場し、プロタンキロセラスは巻きが大きくほどけています。

 

三畳紀クルドタルシ類から進化した、最古のワニであるワニ形類もいました。

 

翼竜も、クビナガリュウもいました。

(しかし、プテラノドン白亜紀なので、ジュラ紀にいたのは「プテラノドン未満」の生物です。)

クビナガリュウには、首の長いものだけではなく、主にいたのは比較的首の短い種でした。

 

植物食で、史上最大級とされるマメンキサウルスも現れます。

 

カプコンモンスターハンターに出て来る「ゲリョス」の元ネタみたいな、グアンロンも出て来ます。

グアンロンは、大きくても全長3.5mほどでした。

トサカも羽毛も持った恐竜で、獣脚類とされます。

 

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