バカの壁なんて、よくあんな本がヒットしたなぁ。

「自分の『個性』に価値がある、と思っている人はバカ」

と。

若者の自分探しを批判するには、大きすぎる範疇だと思う。

私も自分探しには賛成・反対のどちらでもないが、この本はちょくちょく左翼的であり、気持ち悪くて読めたもんじゃないと思う。

平成は、そういう「自分を出さない人」を評価する時代だった。

ということは、その人には「自分を出さない」という個性があるんだけど。

ただその言葉は、学歴社会を批判する意味では大きいと思う。

「この人の能力は学歴でだいたい決まっている」のではなく、「個性を出さずに会社のためになることをすれば、伸びる」という可能性を提示している。

ただこれからは、もっと「精神的な平等」のみずがめ座の時代になって欲しい。