鬱病患者にGABAを流行らせる意味が分からない。
結論から言うと、口からGABAを投与しても「何も変わらない」が正解だ。
https://www.terumozaidan.or.jp/labo/class/s2_13/04.html
上記は、
「GABA入りチョコレートは血液脳関門を通ることができず、よってストレス解消には効果がありません」
と、親切に書いてくれている。
ただ、GABA自体のことについて言うと。
脳内のGABAという物質は、ドーパミンを抑える効果を持つわけだ。
ところが、鬱病というのはドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンが減少することによって生じるという説が有力である。
したがって、ドーパミンを抑えるはずのGABAを投与したら、もっと抑えられてしまうのではないか?
いや、そんなことはない。それはさっき言った通りだ。
そして、GABAを抑える薬というのは実は開発されている。
それは、阿片に入っているモルヒネである。
だからこそ、阿片を主とした薬のオピオイド(合法)などが開発されているわけだ。
一方、GABAというのは、躁を抑えるときに必要なものだ。
たとえば、ワイルドレタス(合法)に入っているフェニビュートは、GABAを活性化させるのでドーパミンを抑える効果があり、副交感神経を優位にする。
ドーパミンは多すぎても少なすぎてもダメな物質。
これらについては、鬱病患者自身が使い分けるしかないのだ。
そして、鬱病というのは実は「セロトニン」に関係している説が一番有力だという。
イプロニアジドという結核の薬は、セロトニンを抑制しているMAOという物質を弱らせる。
よって、鬱病患者が元気になるという仕組みだ。