森鴎外舞姫」を読んで思う。

あれの何がいいんだろう。

田豊太郎(とよたろう)は、ベルリンで出来た彼女エリスが妊娠していると分かったら、帰国して別れる決意をする。

(ちなみに、エリスの職業は舞姫で、妊娠のために長期休暇をしたらクビになっている。)

検索すると「舞姫 クズ」と出てくるが、確かに主人公太田はクズだと思う。

しかも、太田が帰国しようとしたのは仕事上の不可抗力なだけではなく、ちゃんと太田も「まずいことになったから、帰りたい」という意思が文章中に書かれているので、やっぱりクズだと思う。

どうしてそうなることが予想出来なかったのだろう。

ネタバレするが、あの話は最後までバッドエンドだ。

その後、エリスのお腹の子が生まれてどうなったとかいう話は一切ない。

なぜそんな小説が有名になったんだろう。

もしかしたら、外国人女性に憧れる、明治のどうしようもない男たちに受けただけなのかもしれない。

そんな小説が翻訳までされ(The Dancing Girl)、ベルリンには森鴎外記念館まで建ってしまった現代では、こうした日本の恥を世界中に晒していることになる。


舞姫は、現代語訳で読んだ。

しかも、スマホで読めるから、私は電車の中や布団の上で読んでいた。

原文で読むほど価値のある話ではない。

今日見た録画アニメの「かぐや様に告らせたい」の方がよっぽど面白かった。

頼むから、あれを「高踏派」とか言わないで欲しい。

本当に、頼むから。


現代語訳↓

https://honda-n2.com/gendai-goyaku-maihime-ougai