「翁」という能。

(厳密には能ではなく、能よりも格式の高いもの。)

https://m.youtube.com/watch?v=suLWtpL-QNU

 

そこに大した台詞や物語性はなく、また言祝ぎの台詞に意味はないが、人々の幸せを祝うための演目。

見ていると凄くわくわくして来て、あっという間に1時間経ってしまった。

当たり障りのない交響曲を1時間聴く方が、私にはずっと辛い。

もしかしたら、能は世界の芸術の最高峰ではないだろうか?と、一瞬思った。

 

能はかなり動的であり、無駄がなく、また、沈黙の間にも緊張感が絶えることのない芸術だと思う。

どちらかというと、ジョン・ケージ(現代クラシック音楽)や、マーク・ソルボーグ(フリージャズ)などの方が、悟りというか静的な美を追求している模様。

 

それと、翁のあの仮面は、本当に神々や霊の姿が見えている人が制作したものだと思う。