ロバート・ラウシェンバーグは、作品の全部が良いとは全く思わないが、良い作品も残していることは認める。
ダダイスムのクルト・シュヴィッタースはすごく好きなんだが、ラウシェンバーグはシュヴィッタースの後を引き継いで、より深みを増した作品を作ろうとしたのだろう。
それでも、ダダイスムはネオを付けてから、何か大事なものを失った気がする。
飛躍しきったものばかりを集めて熟成された芸術、といった感じだ。
例えば、ラウシェンバーグの屏風のペイントは、屏風だけが浮き出てしまっている感じがし、バランスの悪さを感じるため、嫌いだ。
日本美術を分かっていないから、ああいうことをしてみたくなるのだろう。
アメリカの寿司みたいだ。