ジャック・レダ「パリの廃墟」は良い本だったよ。
さすが、みすず書房。
自動記述なのかなぁ?
正直な感想を言うなら、自動記述には見えなかった。
ロートレアモンみたいに、ちゃんと一文一文に意味が隠されている感じ。
レオン・ポール・ファルグみたいに、「雰囲気においてシュルレアリスト※」だ。
こういうシュルレアリスム文学って、ファルグのようにあまり和訳されていないものも多い。
私はフランス語原文から良い作品をたまに掘り出して、辞書とGlosbeに頼って、ノートに翻訳して読んでいる。
この手間が将来何に繋がるか分からないけれど、心がその文章の美しさに共鳴していることだけは確かだ。
でも、こういったゲテモノばかりに気が向いてしまい、有名どころに当たらないのも何だかなぁと。
やはり、有名どころを知らないと、自らの芸術性が狭量になるかもしれない。
「パルムの僧院」もまだ読んでない。
「吾輩は猫である」は、内容を忘れた。
なんであんな下らない高校に行っちまったんだろう。
どうせあの音大に行くぐらいなら、頭の柔らかいうちから一流の作品に触れておくべきだった。