ジョン・コルトレーン「A love supreme」のジャケットに書かれていた文章が、全て下記サイトに載っている↓
http://aln2.albumlinernotes.com/A_Love_Supreme.html
英訳はめんどくさいのでGoogle翻訳を使おう。だいたい意味は分かるから。
有名な話かもしれないが、上記サイトの通り、コルトレーンはかなり信仰深い人間だったということが分かる。
菊地成孔が言うには、彼は信者体質なのに周りから教祖に祭り上げられてしまい、苦悩の末に亡くなったとのこと。
死因は、肝臓癌。
肉体と精神のバランスは大事なんだろうな。
A Love Supremeの曲名
1. acknowledgement:認知
2. resolution:解決
3. pursuance:探究
4. psalm:詩篇
(3.と4.は、一続きの曲)
神を認知し、問題を解決し、心を探究し、神から詩篇を得る。
https://www.youtube.com/watch?v=ll3CMgiUPuU
ちなみに1.は、アーチ―・シェップ(ts)とアート・デイヴィス(b)を加えたバージョンもあって、YouTubeに落ちている。
https://www.youtube.com/watch?v=nEt-dziZRQA
そして、彼は晩年、尊敬するインド音楽の巨匠ラヴィ・シャンカールにダメ出しを食らっている。
「音楽は、そんな苦しいものじゃない。もっと楽しいもののはずだ」
彼は相当ショックを受けたと思う。
これは時系列的に、A Love Supremeのことを言っているのかもしれない。
苦しみ抜いた芸術性こそが、コルトレーンの良い所なのに。
菊地成孔曰く、「シャンカールは悪い奴だよな」とのこと。
悪い奴というよりは、芸術性が違う。(確かに、シャンカールは不倫して子供が出来ているので悪い奴に違いはないが。)
なお、シャンカールの音楽は確かに個性的で美しく、あの時代にコルトレーンがその珍しいインド音楽にハマるのは必然だったのかもしれない。
でも、私はコルトレーンの方が好きだ。
シャンカールの音楽はいかにも型に嵌まった正統派であり、確かに完成度は高いしそれは良い事なのだが、それは時代に求められて完成されたものであって、シャンカールでなくても出来そうなのだ。
一方で、コルトレーンの音楽は、コルトレーンでないと出来ない。
時代に求められて創造されたのではなく、自分で道を開拓して創造したのがコルトレーンの音楽だ。
私はこの「A Love Supreme」を高く評価しているし、何度も腐るほど聴いた。