(このブログ記事については、私の職業について書いた部分は削除しました。検索で私だとバレないようにするため。)
(Facebook未投稿記事↓)
技術者同士の話。
クロミミラパンの店長の伊藤さんが私の顔色を見て言ったのは、
「人生って結局、楽しんだ方が良いと思うんですよ。私は楽しんでやっている人の方が好きですね」
とのことでした。
私は、仕事でお客さんが相手の時は、比較的楽だしお金も貰えるので、楽しんでやっています。
しかし、師匠の所での研修は、どっちかと言うと辛い事に耐えている感じがしていました。
もちろん、一緒に来るお弟子さんは親友みたいに仲が良く、会話をしながらの作業はすごく楽しいし、師匠も知識人で性格も優しいので、人間関係のことを言っているのではありません。
そうではなく、この職業での技術の向上そのものが、苦の連続なのです。
だから私は、好きな音楽の趣味も、砂漠の中でやっと一滴の純水を拵えたような、苦労に耐えながら芸術性を追求していったジョン・コルトレーンのような音楽が好きなのです。
でも、今日、クロミミの店長に言われたことは、秘かにショックでした。
と同時に、「楽しいことをやった方が良いんだ」という言葉は、何か体の中から幸運のエネルギーのようなものが湧いてきて、「そうだ、その通りだ」という思いによって、一瞬だけ何かに目覚めた感じがしました。
そういえば、ジョン・コルトレーンもラヴィ・シャンカールに「お前の音楽は楽しそうじゃない。音楽はもっと楽しんでやるものだ」と言われてショックを受けたらしいですね。
でも私はジョン・コルトレーンの音楽の方が、ラヴィ・シャンカールよりも味があって好きです。