今日は昨日のことなどでずっとイライラしており、殺意が半端なかったが。

あの嫌な隣のオヤジが、今日は家の中でヒステリーに怒っている怒鳴り声を、初めて聞いてしまった。

そして、それから数時間後になって、夜中に駐車場の廊下をずっと早足で歩いていたのを目撃した。

私は勘違いしていた。

「いじめをする奴というのは、自分が幸せじゃないんだ」という説は、心のどこかで気休めなんじゃないかと疑っていた。

しかし、その説は本当だった。

いじめをする奴というのは、本当に不幸なんだ。

私はその現実に納得させられて、心が幾分か軽くなった。

 

科学によると、人が他人の悪口を言う瞬間には、快楽を伴っているとのこと。(ドーパミンが放出されている。)

しかし、同時に、ストレスも伴っているとのこと。(コルチゾールも分泌されている。)

だから、なるべく他人を害することはしてはいけないのだ。

なぜなら、その快楽の虜になってしまい、やめられなくなり、同時にストレスを感じやすくなり、些細なことでは幸せを感じにくくなるから。

これは、科学的にも正しいということを知った。

 

あのオヤジは、私の実家でもある高級マンションに住んでおり、金がある。

しかも、あのオヤジの娘はトヨタに入り、結婚して子どもが2人いる。

奥さんは、あのオヤジとは対照的で、私に対してもとても親切な人。

つまり、あのオヤジは、見てくれはとても幸せそうで、だから私のような人間の気持ちが分からないんだろうなと、そう思っていた。

なのに、現実は、幸せじゃなかったんだ。

この世の中は、そんなもので幸せになれるようには出来ていなかった。

ちなみに、なぜあの奥さんが良い人なのかというと、きっと多かれ少なかれあのオヤジの被害に遭っているから、他人の痛みが分かるんだろうと思う。