(Facebook投稿記事)
HOJO課金、鳳凰単叢烏崠 鴨屎香2017。
(ほうおうたんそうウーロン おうしこう2017年産。)
まず、何故「鴨の糞」という名前が付いているかというと、昔の人がこの素晴らしいお茶の木を盗まれないように敢えてこういう悪い名前を付けたのが由来です。
その歴史を背負ったまま今に至り、2014年になってようやく銀花香(銀花とはスイカズラのこと)という名前になったのでした。
めちゃくちゃ美味しいです。
もはや「美味い」という形而下のレベルではなく、形而上の快楽までをも伴う美味さ。
年季の入った、香木のような味。
喩えるなら、フランス語のVieille(ヴィエイユ: 古い)という単語。
そして、最も美しい村の一つに指定された、青鼠色の屋根をした低くて白い建物が集まった、古い村のイメージが降って来ました。
後で調べたら、そこはモンソローという村でした。
ちなみにこれは、イメージするという自発的なものではなく、その味と香りから他動的に導かれるように連想された感じです。
よくソムリエの人がワインを詩的な表現に喩えていますが、飲みものというのはあるレベルを超越すると、もはやそうとしか思えなくなるのでしょう。
他の人たちはこの鴨屎香茶のことを、ライチや洋梨などのフルーツや、生姜の花や、スイカズラの香りなどと喩えていますが、よくそんな表現がすらすらと思いつくなと感心します。
私には無理でした。
あまりにも次元が違い過ぎて、既存のフルーツに喩えるなんて出来ませんでした。
なお、HOJOの烏龍茶は、私は5分以上煎れると一番美味しく感じます。