(Facebook投稿記事)
 
この間翻訳したポール・ヴェルレーヌ「パリジャンの素描(Croquis Parisien)」という詩にて。
 
最後の一行である「Sous l'oeil clignotant des bleus becs de gaz(スー・ルイユ・クリニョタン・デ・ブルー・ベッキ・ドゥ・ガーズ)」を「青いガス灯たちの点滅する下で」と訳しましたが。
直訳すると「青いガス灯たちのその目がまばたきする下で」となるんですよね。
フランスでは「点滅する」を「まばたきする」と例えて言うらしいです。
また、「ガス灯」という言葉も、直訳すると「ガスの嘴」と書きます。
 
こういうのは、訳した本人しか分からない役得のような、別の世界を見ている気持ちになります。