ああもう、師匠の別荘からやっと帰って来た。

とにかく、膨大な量の庭仕事がしんどい。

疲れて、本も読めない。

そして、全ての食べ物が塩辛いので、彼と一緒に生活していたらいずれ尿管結石とか慢性胃炎とかになる。

あと、彼はアスペ気味の人だから、基本、こっちの疲れ具合を考えずにどんどん作業を振って来る。

彼は木を切ることとか、草を刈ることとか、料理をすることとか、そういう能動的なことしかやらなかった。

そして私は、その切られた木や草や竹をかき集めて焼き場に持って行き、食事の後片付けや風呂掃除も全てやることになった。

なお、私が料理をしようとすると彼は必ず口出しして来て結局彼がやってしまうので、もう任せることにした。

つまり、彼はやりたいことしかやらなくて、その尻拭いを全て私が担当したという感じだ。

でも彼は最後、車の中で、

「君がいなかったらここまでの作業は出来なかったよ。僕一人じゃ、とてもじゃないけど無理だよ」、

「もう僕、76だから、切った竹を(焼き場に)持って行くの無理だな」、

などと言ってくれた。

お土産には、今日庭で採れた蕗と筍を貰った。

それと、昔、伊藤文学さんが着ていた紺色で金色ボタンの付いたセーターを貰った。(それは、過去に師匠が文ちゃんの別荘に行って、大量に袋に入れて持って帰って来たもの。)

今回は、師匠と私の二人だった。

これで、時々うんこを漏らす文ちゃんまでいたら大変だよ。

 

帰り、電車の中で久々に本を読んだ。

「光の気象学」を最初から読み直している。

理系の本でガッツリ数式も登場するけど、今の所(第二章まで)はちゃんと理解出来る模様。

生き返った。

胃の調子も良くなった。

やっぱり、私は東京人だわ。