水声社のパスカル・キニャール・コレクションを全巻読破したいと思っている。
その気持ちには変わりないのだが。
キニャールって結構、人間不信の人なのかもしれないなと思った。
「祭りの起源は、生贄を囲んで人間が輪を作って踊ることだ
→だから、今でも祭りをやっている人たちは、そういう残虐性を根源に持っている」
これ、違うだろ。
今の祭りには残虐性はない。
今使われている「祭り」という単語は、今の時代で考えられた祭りの内容を意味する。
今使われている単語は、今の状況で起きていることから派生している。
よって、キニャールの説は間違い。(というか、頭がおかしい人だ。)
ちなみに、キニャールの話はレヴィナスが元ネタになっているそうだ。
ジャック・デリダはそのこと(今使われている単語は今に起源をもつこと)を「散種」と言ったそうだが、またデリダはデリダでイカれていると思うから、深入りはしたくない。
というか、哲学って、デリダがそう言うまではずっとそんな感じだったのかよ?
哲学についてはよく知らないが、哲学は占星術に劣るし、宗教にすら劣ると思った。