ツゲ「ゴールデン・かがやき」とかいう、めっちゃ美味いパイプタバコ。
バージニア葉そのものの味を引き出した、シンプルな植物質の優しい甘さ。
そして、カシスのような、花のような、微かな複雑さもある。
更には、火種の温度調整が偶然上手く行くと、ハチミツのような甘さがとろーっと来る。
まさに、このパイプタバコは「常喫」を前提としていて、ものすごい試行錯誤の上で作られたものなんだなと。
これは、アシュトンなどのダンヒル系パイプで吸うよりも、シャコムなどのコモイ系パイプで吸わないと味がいまいち分からない可能性がある。
私はシャコムで吸ってみて、初めてゴールデンかがやきの良さを知った。
なお、ファインカットなのでそのまま手巻きタバコとしても使用出来るそうだが、何しろパイプ用の葉なので、肺に入れるとガツンと殴られたような感じがする上に、喉元にも引っ掛かる感じがするため、やはり口腔喫煙向きだなと思った。
着火はいつも通り、最初にマッチ1本を消費して上部を焦がした後、次にマッチ1本を消費して本着火に入るので、マッチは合計2本でいい。
ファインカットのため火が消えにくいのもあって、なるべくその火種のまま吸うことをお勧めする。
なぜなら、火が消えてから再度着火すると、美味い味が出て来るまで時間が掛かるので。
そして、ウイスキーや牛乳などの「つまみ」は要らない。
このパイプタバコの味だけに集中した方が幸せだ。
また、いくら口腔喫煙とはいえ吸っていると結構ヤニクラがしてくるため、これに限っては他の紙巻きタバコを吸う必要もないだろう。