ブルトンは、表層を捨てて精神の内面に至ることを「樹液」と表現している。

この表現は、「シュルレアリスムと絵画」にて2回出て来た。

表層が木の皮で、内面が樹液か。

そして、樹液は形を変えて固まる。

内面から生まれた絵画の、絵の具のように。

 

この元ネタは恐らくエンペドクレースの、

「彼らの手はさまざまなエキスをえらび、可変な比率にしたがって調和のとれた混合物をつくり、そしてそこからあらゆる事物のイメージと反映とを湧き出させる」

から来ているのだろう。