みなとみらい駅のエスカレーターから見える壁にある、シラーの詩。
あれは詩ではなくて、1975年に書かれた論文。
それは本になっていて、和訳されている。
本のタイトルは「人間の美的教育について」である。
(買うと高いから、いずれ図書館で借りようと思う。)
その論文の元ネタは、デンマーク王子のアウグステンブルク公に宛てた手紙で、それは1973年に送られたものだが、「樹木は生育することのない無数の芽を生み~」という風には書かれていない。
やはり、あとから詩風に作り直されたものと思う。
樹木は生育することのない
無数の芽を生み、
根をはり、枝や葉を拡げて
固体と種の保存にはありあまるほどの
養分を吸収する。
樹木は、この溢れんばかりの過剰を
使うことも、享受することもなく自然に還すが、
動物はこの溢れる養分を、自由で
嬉々とした自らの運動に使用する。
このように自然は、その初源から生命の
無限の展開に向けての序曲を奏でている。
物質としての束縛を少しずつ断ち切り、
やがて自らの姿を自由に変えていくのである。
ちなみに、グーグル翻訳でいいなら下記↓に原文全文が載っているが、ググ翻は読みにくいし言葉同士の意味が繋がっていないと思うから、おすすめ出来ない。
https://www.wissen-im-netz.info/literatur/schiller/werke/philosophisch/aestetisch/index.htm