(Facebook投稿記事)

 

落ち込んだ時は、チェット・ベイカーを聴くと若干ですが癒やされます。
「My foolish heart」なんかが良いです。
原曲を知らないと感動できないかもしれませんが、ちゃんと原型を留めたまま、可能な限りの蒸留と昇華をさせているのが分かります。
また、ビル・エヴァンスの同曲は腐るほど聴いたので若干耳にタコですが、あれも良いですね。

ただ、とある日本人男のプロの演奏をYouTubeで聴いてみると、技術的には上手いんだろうけど、なんだかそいつのナルシスト臭が曲中に漂ってきて、自己主張が強く、心の繊細さが浅い気がして、思わず消しました。
聴く側が元気な時は良いのでしょうが、落ち込んでいる時にはやめて欲しいです。
金と女ばかり追いかけていないで、もっと日常の風景に心動くとかないんでしょうか?、その高いプライドはいつ捨てるのでしょうか?...などと、嫌なことを推測してしまいます。

日常の風景に心が動くこととは。
例えば、16時くらいに出ている少しオレンジ色気味の太陽が、白いマンションの外壁を照らしているのを、私は美しく感じます。
これは自慢などではなく、本当にそう感じるからそう言っているだけですし、たぶん皆さんもそう感じていると思います。
また、太陽が遠い分だけ、自分の影は長めになります。
太陽を見ると目が熱くなるのは、媒質を忠実に進んでくる光子の量が多く、それが吸収される際に熱エネルギーに変わっているからです。
ということは、私の目には、広い宇宙を通過した太陽さんのその光子が現に吸収されているのです。
光は粒でもあり、波でもありますからね。
こういうのは知識だけにしておくよりも、心で感じた方がその知識を上手く使うことが出来て楽しいはずです。
また、白い雲は、太陽の光が反射し、その光が宇宙へと跳ね返ってゆくものです。
雪の場合は、「アルベドが高い」などと表現しますよね。
高度の高い雲が出ていると晴れますが、例えば空に巻雲が出ている時は、その雲の配置が強めの風で吹き飛ばされなければ暫くは晴れでしょう。
逆に、黒い雲は水分が多く、光は吸収されるため、その分だけ白い雲よりちょっと温かいのです。
先ほどの白いマンションの壁は、光を吸収している分だけそこが温かくなり、反射した分が自分の目にちょうど良い量の光子が届くのです。
また、煙突から煙が出ている時、私は数学には詳しくありませんが、その煙が広がる様子はガウス分布などの数式で説明できます。
そんな時代に我々は生まれており、しかもその数式を無償で知ることが出来るのです。
CONCAWEの式によると、煙突から出る排気ガスは風速の4乗根3乗分の1(u^-3/4)で上に昇っていくため、煙はちょっと風が吹くだけで昇らずにすぐ拡散していくのが分かります。
こんなことを研究して生活している学者さんたちは、毎日が楽しくてしょうがないでしょうね。

こういうことを知っておくと、普段から感性が豊かになります。
そういえば、チェット・ベイカーの話をしていたんですよね。
彼がものすごく繊細な人だというのは、演奏だけでなく彼の目や喋り方を見れば分かります。
私はチェット・ベイカーにはあんまり詳しくないのですが、良い演奏家だというのは感じます。
 私は落ち込んでいるので、易占いをやりました。
そしたら、「仕事におけるこれからの私の評価」は水風井5爻ということで、之卦は地風升なため、現在は「清らかな井戸の冷たい水が皆に飲まれている」という吉、そして、未来は「上昇する」とのことで、未来も吉でした。
少しだけ、安心しました。
易占いは長い目で見ると結構当たるので。