(Facebook投稿記事)
なお、中古本の値段は100円以下でした。
色々な芸術の元ネタになっているだけに、話がつまらなくもないが、特に面白くもないという感じでした。
それと、北欧神話は勧善懲悪な面が多いものの、ギリシャ神話の勧善懲悪性は微妙ですね。
神々だから偉いのか?神々だから浮気は許されるのか?
音楽の神オルフェウスの話は有名ですね。
古事記にも似たような話があったかもしれませんが。
オルフェウスは愛妻のエウリデテを失った悲しみで、日が沈む所まで真っ直ぐ歩いて行って冥界まで赴きます。
そして、冥界から妻を連れて帰る際にハデス王から「決して振り返ってはいけない」と言われていたのに、彼はあと少しの所で振り返ってしまい、妻は霧と化してしまい、会えなくなります。
ただこの話には続きがあり、そのショックでオルフェウスは一歩も歩くことが出来ずに地に伏して、そのまま死んでしまいます。
そして、冥界で愛妻と再会し、二度と別れることなく暮らしたのだそうです。
ちなみに、グスタフ・クリムトの絵画「ダナエ」は、ペルセウスの冒険譚を元に作られています。
簡単に言うと、メドゥーサの首を取ってくるあの話です。
神託によって、孫息子に自分が殺されると悟った王のアクリシウスは、娘のダナエを結婚させまいとして、彼女を真鍮で張り巡らせた塔の中に閉じ込めます。
しかし、浮気者のゼウスは黄金の雨に姿を変えて、窓からダナエを訪れ、やがて一人の子どもを産み落とします。
その子がペルセウスです。
そして、そのペルセウスがメドゥーサを退治したり、その首を使って敵全員を石に変えたりする話がメインです。
ただ、結局アクリシウス王はペルセウスの放った円盤が間違って当たってしまい、神託の通りに死んでしまいます。
あとは、蜘蛛になったアラクネの話は可哀想でした。
更には、シリンクスという楽器の元ネタになったパンの神の話もあります。
また、北欧神話の方にはユグドラシルという世界樹があり、神々の世界を支えています。
更には、ニーベルンゲンの指輪は、「龍殺しのシグルト(ジークフリート)」という話にあって、持った者が死に至るよう、指輪を盗まれた小人が呪いを掛けたものですが、これも北欧神話です。
しかし、北欧神話は最後、神々の世界が崩壊し、神々と巨人が殺し合って終わります。
そこで生き残った神々もいます。
そして、生き残ったリフとリフトラシールという人間によって子どもが繁栄し、現在の人間の祖先になったとされています。
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