「アンノック12年」というウイスキー

(Facebook投稿記事)

 

「アンノック12年」というスコッチウイスキー
青山WHISKYにて購入。

 

ウイスキーって、全然味が違います。
これは癖がなくすっきりとした飲み応えで、表現が難しいのですが、良い意味で「紙のような香り」がします。
それは恐らく、樽の香りなのでしょうね。
それ以外は特に、良い意味で冒険をしない、安定していて尖っていない味です。
そして、砂糖のような優しい甘さが広がり、糸杉のような香りが来ます。。
また、ほんの僅かですが塩味(えんみ)も感じます。

 

紙の味だなんて書くと批判しているのかと誤解を受けそうですが、とんでもない。
同じ値段なら、有名所のウイスキーよりもずっと繊細で素晴らしい作品です。
これは、忖度なしにそう感じます。
とても美味しい。
そして、「良い味よりも、悪い味がしないということへの追求」といった、引き算の哲学も感じます。
他のウイスキーは長所を伸ばすことに長けていて特徴的なのですが、このウイスキーはいかにマイナスをプラマイゼロに持っていくかといった、どこまでも精度の高い繊細さが存在しているのです。

 

また、解説には蜂蜜やレモンの香りと書かれていますが、そう言われると紙のような香りだと思っていたものが、皮を含んだレモンの香りのようにも感じられます。

 

なお、思い浮かぶ情景としては、スコットランドの森の中、何の変哲もない真っ直ぐな木々が沢山生えているイメージです。
木しかない場所に佇まいながら、ただその木を見ている風景。