ロベルト・マッタは、「破壊→性的欲求」と「死への不安」の二つを最も対立させた画家である。

そして、マッタの絵画の中に描かれた人間は、周囲に描かれた環境とは無縁であり、その人間はあくまで内的な精神性を描いたものらしい。

と、ブルトンは言う。

 

(「シュルレアリスムと絵画」、p.223)