宮廷金毫普洱熟茶2020

(Facebook投稿記事)

 

HOJOの宮廷金毫普洱(プーアル)熟茶2020

 

正直、プーアル熟茶の良さが分かる人は、確率分布で見てもかなり少ないと思います。

なぜなら、一般程度の味覚だとほぼ味がしないからです。

見た目はこれほど黒いのに味がかなり薄いのが、このプーアル熟茶というやつです。

 

しかし、私は何年もHOJOさんの色々なお茶を飲んで来て、やっとこれの美味しさが分かりました。

極限まで良い味がすることよりも、極限まで嫌な味がしないことへの追求は、「引き算の美学」と呼んで良いでしょう。

 

さて、このお茶の味ですが、切りたての青リンゴの感が多くを占めています。

それに加えて、生のキノコに、ほんの一滴のバターが混ざったような味です。

そして、北城さんが仰る通り、プーアル茶プーアル熟茶は「喉越し」がかなり良いです。

喉越しの良い理由としては、ミネラルやカテキンなどのポリフェノールが沢山含まれているからだそうです。

 

ちなみに、普洱(プーアル)という名の語源は、少数民族が作ったプーアル茶を集めて売っていた雲南省の町の名前に由来するそうです。

そして、現在の雲南省は昔からずっと中国だったわけではないため、その少数民族というのはモンゴル民族やタイ系民族だったりします。

 

なお、緑茶とプーアル茶は殺青(さっせい)といって、茶葉を釜炒りする工程が加えられます。

その際に、殺青温度を高くすると緑茶になり、温度を低くするとプーアル茶になります。

殺青温度を低くするのは、酵素を敢えて生かしておいて、意図的に発酵させるためです。

そのため、プーアル茶は身体を温める効果があり、また、発酵により得られたポリフェノールによって喉越しが良くなるというわけです。

そして、乾燥させたプーアル茶の茶葉を更に数年間発酵させる工程を加えたのが、このプーアル熟茶というわけです。