二つ前の記事を削除した。
ショパンのマズルカ集の良さが、今になってやっと心に染みるようになった。
演奏者はアルトゥール・ルビンシュタイン。
https://open.spotify.com/album/3hNFsWZS2olVbCGd87OeNP?si=PwNRxAOHTiS1NYzdaB9shw
やっぱり、演奏者によって得意不得意があるね。
例えば、師匠の好きなHans Kannは、ヨハン・シュトラウスのようなウインナーワルツには特化しているけど、ショパンのマズルカを弾かせるとベタっとした感じであんまり好きではないな。
私は現代音楽からフリージャズまで、現代系は一通り聴いて来た。
その域に達してからショパンやワーグナーを聴くと、昔よりも見えている世界がかなりのレベルで広くなっていて。
まず、メロディの重みがすごく分かる。
そして、和声の複雑さによる技巧。(ただ複雑であれば良いというわけでもない。)
とにかく、熟成された芸術性が好きなんだ。
作曲家の性格なんか、良くても悪くてもどうでもいいよ。
そこは芸術的に公平な目線で見るから。
少なくとも、昔、音大時代に西洋音楽史で学んだ程度の歴史しか知らない。
私はそこら辺のロマン派作曲家の事情を、あんまり知らないでここまで生きて来てしまったから。
それと、今の時代は本当の意味で悪い奴が多すぎて、それに比べたらショパンやワーグナーなんて可愛いもんだなと思えてしまうから。
ワーグナーの歴史についてちょっと調べてみたけど、どうも最愛の結婚相手(最初の妻)に裏切られてから、性格がどんどん悪くなっていったらしい。
なんか、モーツァルトもショパンもワーグナーも、嫌な奴ではあるかもしれないけど、可哀想な奴でもあるなと。
やっぱり、深い心の傷を作曲に逃避させていたから、あれだけの深い作品が出来上がっていったんだろうな。