去年の10月に読んだ、パスカル・キニャール「さまよえる影たち」。
今、ちょっと読んでみると、当時よりも自分の論理力が上がっていて、意味がすんなり頭に入ってくる。
他にも、私自身がFacebookに書いた一年前の記事を漁ってみると、フランシス・ポンジュの詩集を「やや難解だが、意味が分かると夢のように美しい」と評している。
それも、今読むと難解ではない。
この一年で、論理力や読解力が上がったんだ。
昔読んだ本を今読んでみると、違った方面から、より深みを湛えた出会い方をすることがある。
しかもそれは、たまにではなく、しょっちゅうある。
私の友達に訊いたら、「みんなそうだよ」と言っていた。