(Facebook投稿記事)
ラットレー「マーリン・フレイク」。
銀座の菊水にて購入したパイプタバコ。
バージニア葉の自然的な優しい甘さを、塩味(えんみ)や、ペリク葉の酸味・熟成臭が締めるというもの。
正直、最初は「味が薄い」などと思っていましたが、とんでもないです。
このパイプタバコは恐らく口に咥えた状態での味わいを想定されているため、パイプを口の中に入れて出さずに、そのまま出て来た唾液を飲み込むことによって、これの本来の実力を思い知ることになるのです。
私はこれを機に、ペリクが好きになりました。
ペリクの良い意味での腐敗臭・酸味がクセになり、何とも言えない快楽の海が蜃気楼のごとく脳内に満ちるのです。
なお、マーリンとは魚のカジキのことで、確かにカジキのマリネのような味わいです。
「バージニアの王様」という異名を持ちますが、このような独特で複雑性のある味を王様と呼ぶとは、なるほどヨーロッパ人の感性は本物だと思いました。
このパイプタバコは、老舗企業ラットレーの社員たちによって、ものすごい熟考と研究の末に生まれたものだと思います。