ラガヴリーン8年という、アイラ島ウイスキー。

(Facebook投稿記事)

 

ラガヴリーン8年。

青山WHISKYにて購入。

 

アイラ島ウイスキー麦芽を乾燥させるために、堆積した海藻の含まれる泥炭(ピート)で燻すのが特徴です。

ちなみに泥炭とは、炭化のあまり進んでいない石炭のことです。

アイラ島系のウイスキーは、この独特な香りにより見抜きやすいのです。

 

このウイスキーは、まさにその「海臭さ」または「薬臭さ」がどこまでも奥深く香ってくるという、ある意味ではシンプルな味です。

とにかく、ピート臭が濃厚。

そして、シンプルさの中に複雑さがあるのです。

また、アルコール度数が48度のため、ツンとした辛味を感じます。

そのわりに、口当たりが慣れて来ると、円やかな優しい甘さと仄かな苦味を感じます。

 

値段が高価であり、世界的な評価もかなり高いものだったため、一体どんな複雑な味がするのだろうかと思っていましたが、意外とシンプルな味わいでした。

しかし、一見シンプルのように見えて、泥炭そのものの複雑さが他のウイスキーよりも大きい。

やはり、高級感のある味わいでした。

 

簡単に言うと、シンプルなのか複雑なのかと訊かれたら、これはシンプルだと答えます。

しかし、複雑さが大きいか小さいかと訊かれたら、大きいと答えます。

そんな、ただひたすら釘を作ることだけに人生を賭けて来た和釘職人みたいなウイスキーです。