ナルシストの人っていうのは、得意分野だけを伸ばす傾向がある。

そのため、せっかく直感が「苦手なのに好き」という感情を芽生えさせたとしても、カッコ悪い自分を受け入れられなくて、見て見ぬふりをしてしまうという。

だから、ナルシストで本物の芸術家は、実はほとんど見たことがない。

ナルシシズムは、現実の自分を受け入れずに輝いている時の自分像だけに逃避する、その統合失調症的な不安定な心と常に背中合わせだっていうことだ。

私は、ショパンのそこが嫌なんだと思う。

ニーチェも嫌だね。

 

ゲーム王の梅原大吾は、「『苦手なのに好き』は最高の組み合わせ」と言っていた。

その苦手分野を、独自のルートを辿って鍛錬し、世界王者となった。