ネットの検索にて分かったが、メシアン「鳥のカタログ」の楽譜には、ちゃんと部分ごとにどの鳥の声を表わしているかの表記があるようだね。

しかし、全3巻あって一つの巻が6000円を超えるとは、やはり著作権が切れていない楽譜は高い。

でも、そのうち買うかもしれない。

自分では弾かないけど、楽曲分析のために。

ちなみに、鳥のカタログって拍子記号がないのな、初めて知った。

間の取り方は、演奏者に委ねられている部分が大きいと思う。

 

普通、曲集というものがあったら「その中でどの曲が一番好きか?」っていうのが大体決まって来るもんなのだが。

私は、メシアン「鳥のカタログ」の中においては一番が決められない。

どの曲も良い。

そして、どの曲も深い。

 

メシアン本人の書いた解説文にて、「最後に⚪︎⚪︎(鳥の名前)の思い出…」とか書いちゃうくらい鳥好きなその純粋な心が、私は結構好きだ。

こういう純粋な人が、昔はいたんだよな。

音楽といえば、クラシックでも愛だの性だのといった「刺激の強いもの」を好む傾向があり、そっちの方が大衆にウケるんだろうけど。

メシアンみたいな「繊細なものから得られる悦び」を軸にした音楽は、なかなか他人には理解されない分、すごく深みを持っている。

「形而上」に生きた人というか、才能が違っていればキリスト教の僧になっていただろう。