キニャール+小川美登里「ル・アーヴルから長崎へ」は、ほぼ小川さんの論文で構成されているね。
翻訳者の小川さんによるキニャールとの思い出について、深掘りしながら語られるといった感じ。
キニャールの書いた文章は、今回はそんなに多くない模様。
この人たち、楽しそうなことをやっているなぁ。
キニャールと一緒に街を歩くという。
そして、翻訳家の博多かおるさんはピアノも弾けるので、キニャールと一緒に演奏。
小川さんもマルチタスクなので、一緒に箏を演奏していたとのこと。
知的リア充。
ル・アーヴルは、ノルマンディー作戦によって侵攻され破壊されたことのある街。
長崎は、ピカドンによって破壊されたことのある街。
どちらも、港のある場所だ。
この笑えない話を真面目に深掘りして、言葉に著すことで文学(芸術作品)へと昇華させるというもの。
なお、キニャールの70歳の誕生日であるジュビレ(古希)の日に、皆で集まってこのようなことをやったという。