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(引用)
父がオルガン奏者で、自らも鍵盤と弦を演奏する作家のエッセイ。
前にも述べた通り、作者は肺の大量出血での瀕死から生還して、最後の力を振り絞るつもりで書いている。
現在もご存命である。
この作品は、音楽に対するネガティブな話をメインにしたもの。
作者は哲学者レヴィナスの影響をモロに受けているため、哲学が嫌いな私にはモヤモヤが溜まっていく。
なのに、キニャールの書はまた読みたくなる何かがあり、不思議な依存性のある書き言葉で誘惑してくる。
生命を賭けて書きなぐったその言葉たちは、まるでフリージャズのよう。
一文一文が凝縮されている感じだ。
(引用)
「一九三三年から一九四五年にかけ、ドイツ軍が組織したユダヤ人大量殺戮に協力した唯一の芸術が音楽だ。」
「ガブリエル・フォーレは音楽について、それを作曲することも、聴くことも、『存在しないものへの欲望』をかきたてると言っていた。」
解説より「(作者は、)ラスコーなどの洞窟は、イメージを飾った聖域ではなく、楽器であり、こだまが響く場所の内壁が装飾されたのではないかという魅力的な推論を提出している。」
↓え?嘘でしょ?もう廃版になったの?出版されたの今年でしょ?・・・