トリスタン・ミュライユ、良いじゃないか。
最近、今まで好きではなかったものが急激に好きになっていく。
ミュライユの「忘却の領域」も、28分もあるのに夜な夜な聴いてしまった。
まだ途中までしか聴いていないが、おすすめは「河口Ⅱ: 水の混合」。
https://open.spotify.com/track/0bXL8IOHME5GiECDsCjM2V?si=fcRDLtGUSYeg2Qo9LF2rdQ
武満徹が情に訴える現代音楽を作るとしたら、ミュライユはもっと高度な快楽に訴えてくる感じ。
その辺は、スペクトル楽派なので。
このピアノ曲集は一度全部聴いたのだが、あの時はまだ魂が呼応していなかったのだと思う。
今聴くと良さがすごく分かる。
何事もタイミングってあるんだな。
ミュライユの音楽は、ちゃんと進化されたものだよ。
心を落ち着かせ、落ち着いていることによる快楽を得させてくれるのは、聴きやすいポップスではなく、かしこまって聴く現代クラシック音楽だった。
(もちろん、ポップスはポップスで良さがあるのだが。)