(Facebook投稿記事)
簡単に言うなら、石炭紀は3億年前、ペルム紀は2.8億年前だと覚えておくと良いと思います。
石炭紀はその名の通り、木が本格的に生い茂り、石炭となって発掘される時代です。
植物がかなり繁栄したために、昆虫や爬虫類も繁栄して行きます。
特に、メガネウラのような大型飛翔昆虫は、天敵がいないので全盛期となります。
水と陸の両生類から、陸だけで生活する爬虫類へと進化して行きます。
ただし、進化の過程で手足を失ったレティスクスのような海蛇型両生類など、両生類はそれはそれで多様化して行きます。
全長3mの両生類ディアデクテスなんかは、恐竜の走りのような存在でしょう。
その時、脊椎動物では、背中にアイロン台のような突起物を背負ったアクモニスティオンという鮫が登場したりします。
そして、ペルム紀になると、皆さんご存じのパンゲア超大陸が完成します。
ただし、ペルム紀末期には96%の種が絶滅するという大絶滅が起こった時期でもあります。
96%!
しかも、その大絶滅の理由については未だに解明されていません。
さて、ペルム紀では、大きなもので全長1mにもなる爬虫類メソサウルスや、全長3mで背中に大きな帆のあるエダフォサウルスなど、より恐竜に近づいていく種が現れます。
ちなみに、背中の大きな帆は変温動物における体温調節機能であることがほとんどですが、このエダフォサウルスについては理由が分かっていません。
私は、それがもともと体温調節機能だったものが、進化の過程で使われずに形だけ残っているからそうなっているのだと思います。
そして、「爬虫類から哺乳類が進化した」という説は、近年誤りであったことも分かって来ています。
爬虫類には単弓類と双弓類があり、骨格上において眼窩の後ろの穴が一つか二つかでそう呼び分けていますが、ペルム紀に繁栄していったのは単弓類です。
また、コエルロサウラヴスという空を飛ぶ爬虫類も現れます。
そして、両生類は頂点を極めます。
三角形の頭を持ったディプロカウルスという両生類は、大きなものでは全長1mにもなります。
また、三葉虫は最終的にケイロピゲという、身体の構造がシンプルでスペードのAのような顔を持つものに進化しましたが、このペルム紀末期にて絶滅します。
更には、棘魚類という頭や鰭に大きな棘のある魚は、ペルム紀末期にて絶滅します。
そして、私が非常にロマンを感じたのは、ヘリコプリオンという軟骨魚類の口腔内の化石です。
この螺旋状の歯を持つ生物がもともとどんな形だったのか、未だに解明されていません。
過去から現在までの研究にて、ヘリコプリオンは色々な形の生物が考察されたそうですが、そのだいたいはギンザメ型のものを考案していたそうです。
なお、アンモナイト類は、セラタイトの仲間とアンモナイトの仲間だけがペルム紀の大量絶滅の中で生き残りますが、セラタイトの仲間も次の三畳紀末期にて絶滅するため、現在まで残ったのはアンモナイトの仲間だけとなります。