児玉桃さんのコンサートに行って来ました。

(Facebook投稿記事)

 

児玉桃さんのコンサートに行って来ました。
曲目は全て、メシアン「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」です。
アンコールはありませんでした。

本当の意味で、完璧な演奏でした。
私にとっての「完璧な演奏」とは、単にミスがないだけのことを言うのではなく、演奏者の頭の中における芸術表現が熟成されている上に、その演奏にもミスがないことを言っています。
どのくらい練習されたのか知りませんが、この長くて複雑な難曲において、微細で速いパッセージにもミス一つありませんでした。

日本はブラック企業が多いので、日本人は金銭感覚が麻痺しているのかもしれませんが、このコンサートには6000円を払うだけの価値があります。
私はやや後ろの席にいたのですが、チケットを取る際に早めに予約して、もっと近くの席で聴けば良かったと思いました。
なお、同じ曲を同じ奏者のSACDで聴いても、生音の感動はありませんでした。

コダモモ!
姉の方ばかりが目立っているようですが、私は妹の桃さんの演奏表現が好きです。
姉妹ともよく弾く曲が違うので、お互いにこの世界において上手く共存しているのだと思います。

なお、児玉桃さんを知ったのは、CDを図書館で借りた際にラヴェル「夜蛾」の演奏が一番上手いと感じたからです。
そのうち、夜蛾も生音で聴いてみたいです。