ジョン・ケージの「Ryoanji」は、西洋音楽だと思って聴かないとダメだね。

なぜか演奏する外国人が多いんだけど。

まあ、駄作だよね。

本物の日本音楽を知っている身としては、あれは日本風西洋音楽として聴かないとダメだ。

あれは、ゴッホの日本趣味みたいなものだと思った方がいい。

ゴッホの描いた浮世絵は、本物の日本の浮世絵には遠く及ばない。

けれども、その経験があったからこそ、ゴッホは傑作を次々と生み出せた。

まあ、傑作が生まれるための踏み台だよね。

踏み台は所詮、踏み台でしかない。

 

あと、ケージの曲は基本的に、演奏者によって全然違う音楽になっていたりする。

図形楽譜、チャンスオペレーション、電子音楽などは、演奏側によって全然違う音楽になってしまうから。

プリペアドピアノも、弦のどこにネジを挟むかによって大きく変わってしまうし、特に指定はないみたいだから。