Léon-Paul Fargue 「Épaisseurs」の翻訳

(Facebook投稿記事↓)

 

 

今回の翻訳は、難しかったです。
il(イル)が、「彼」なのか「それ」なのかが分かりません。
ファルグは相変わらず、美しいが意味不明な文章を書いています。
今回は、幽体離脱の話です。
題名は無題ですが、「Le feu se plaint, les lampes dorment」で始まります。
nrf社の詩集「Épaisseurs」の p.64です。

 

(Facebookに書かなかったこと)

ファルグの詩集「Épaisseurs」について、アマゾンでは「Epaisseurs Vulturne」となっています。

日本語訳すると「外陰部の厚さたち」です。

 

(本文)

 

「無題」レオン=ポール・ファルグ(Léon-Paul Fargue)


火はぶつぶつ文句を言う、ランプは目を大きく開いて眠る、錫の甘み、蝿のように言葉を入れる。
夢中になる。上の空になる。彼はどこにいる?
ヴォージュ県のエピ...ナル!戸棚、既製の煙草、妾たち!
立ち上がれ、老人よ!私たちは着いた!そしてあなたは笑う。

着いた。あなたは私が着いていたことを知らない。どこかに行ってくれ。そのままにしておいてくれ。私は答えられない。
私の母は、私が今朝から何も食べていないと言い、新鮮な卵を2つくれた。私は石の言葉でそれを拒否した。皆の面影は泣いていた。彼女は向きを変え、廊下をゆっくり歩いていった。
君、輝かしい愛人は、身をかがめて私の頭を両手いっぱいに掴み、私自身が狡猾で綿にくるまれた愛情から逃げやしないかと見張っていないか、激しく問い質した。
あなた、私の友達、親愛なる顔、頑固さによる堅い表現、真面目な髭、そして君はやっぱり言う、これ以上は出来ないと...しかし君は!雷光の中で他の全てを一番遠くから見て、私はその光の傍で荒々しく撃つ。

あなたが私に叫んだとき:起きる―私からの電話は、私の呼吸を聞いただけだった:寝た。私はまたあなたと住んでいた、物思いに耽った目は、弱まる火のようだ、しかし私は既に遠くにいた。
私は肉体から抜け出しており、小声で話し、まだ座っており、そうして私は彼の後ろに寝た。
私はあなたのソファーより低く降りていった、深い水の中へと。私は猫が2匹死んでいる地下室を通り抜けた。もっと遅く、音楽が流れている劇場の下でいじいじと泣く小川を泳がされた。張りつめた眠りの場所を子どものように走らされた。私は悲しい目で、平らな鉄の地下道を遮らされたが、そこではプラットホームに散らされた古い茶葉を拾い集める間隔によって曲げられた影が急いでいる...
それから私は自分がよく知っている国に入れられた、地味で完璧なリズム、ぼかされたドラム、不滅の心による籠った鼓動。

呼び声が私一人のために投げられた。紙は机を滑る。影たちの行列が部屋を横切る。ここに私の好きだったものがある、彼らは目を落とした、そして再び道の下へ、そして艀(はしけ)たちの眠る平坦な運河の下へ、いくつもの地下や、大地から大地を横切り、黒い庭たちのもとに着き、私が滑ったそこは全てが生々しい死に近く、ステンドグラスによって告発されたそれをついに見つけた、それは私たちが骨の中まで愛している私の母と私自身だ。それはフランス語の技師だった。