叶わない方が良い夢ってあるのな。

大学時代の就活でもし任天堂サウンドクリエイターに受かっていたとしたら、今の私はなかった。

任天堂は斜陽産業なので、会社にしがみつけなくなった場合、将来、どうやって食って行ったら良いか分からない所だった。

あんな大変な会社で朝から晩までこき使われたら、サウンドクリエイター以外のスキルがなくなり、転職のための勉強すらも出来ない所だった。

ただ、就活の時に任天堂の持つ発想力について多くのビジネス本を読んだ経験は、今の私の業種でも役に立っている。

受からなくても就活だけする、っていうのが運命の道だったんだろうな。

 

愛の夢も同じだと思う。

叶わない方が良い恋愛もあるし、むしろそっちの方が多いかもしれない。

特に私は、算命学における恋愛の星が付いていないから、下手な恋愛をすると人生を振り回されるそうなので。

(実際、振り回された。)

 

ただなぁ、学生時代、サウンドクリエイターになりたくて、そう興味があったわけでもなかったDTM(パソコンで音楽を作ること)の勉強をメインにしていたんだけど、あの頃、実はクラシック音楽の分析に興味があったんだ。

ただ、クラシック音楽や現代音楽の勉強は「食えない」というイメージがあったわけで、それが勉強のモチベーションを下げる足枷として付いて回った。

今、師匠のお客さんであるレベルの高い人たちと話す際、役に立つのはクラシック音楽の分析や、ピアノの演奏スキルの方だった。

だから、直感というオカルト現象がもし芽生えたら、それには素直に従うべきであって、点と点はいつか線になるんだろうな。

他の人にとっては食えない・必要ないことでも、自分の人生にとっては役に立つことだって沢山あるんだよ。