断られたけど、水声社から丁寧な返事が来ました。

フランス詩の翻訳だが。

結局、水声社からは出版を断られてしまった。

しかし、「翻訳が正確で読みやすい。是非出版すべきだ」と言ってくれた社員さんもいたらしい。

ただ、「翻訳詩は採算が取れない。加えて、出版の情勢が厳しい」とのことで断られてしまった。

もしどうしても出版したいのなら、80万~120万円で自費出版して欲しいとのことで、私にそんな大金はないのでやめることにした。

 

まあ、内容が反キリスト教の詩だから、これで良かったんじゃないかなとも思った。

私はカトリック教会のミサにはたまに行くし、イエスさんや天使たちには守ったり導いたりして頂いているので、日頃からお世話になっているから。

 

ただ、コメットブッククラブ(水声社の電子雑誌)の号外を作って、そこに載せて欲しかったというのはある。

でも、電話してそれを言うのは何となくやめておく。

 

まあ、私にとっては四柱推命にて今年・来年と空亡であり、六星占術では去年~来年が大殺界。

この時期はそんなもんかなと。

 

ちなみに、企画自体をパクられたらどうしようか?などと思っていたこともあったが、よく考えてみたらこれを私以外でちゃんと訳せる人とかいるの?とも思った。

特にこの詩はフランス語の語学力よりも、文脈から内容を読み取る独特の「発想力」が必要だから。

あんなの、他の翻訳者にはなかなか無理だと思うが。

 

なので。

返事から推察するに、あの水声社から「フランス語の翻訳力は正確だったし、翻訳文が読みやすい」との評価を頂けたわけだ。

このことは結構デカくて、仏文科を出ていない私にもちゃんと語学力があったことになる。

ただ、詩は売れない・採算が取れないとのことだったので、詩ではない、他のフランス文学に挑戦してみるよ。

実はもう候補があって、そっちをやりたいと思っていた所だったんだ。

ただ、それはある程度完成させてから渡すつもりなので、途中で「どうしても訳せない文節がある」みたいな翻訳のつまづきが出て来ることも一応考慮に入れると、現時点ではまだ何とも言えない。

ちなみに、私が今回訳したあの詩人については、あの21篇のみの詩集以外はそんなに面白くないなと薄々感じていて、実を言うとあの詩人の他の詩集についてはさほどやる気が起きなかったのだが、その時は「長文の文学を訳すのは自分の実力ではちょっとなぁ」と思っていたから今回その詩を訳してみただけであって。

ただ、「学歴のせいで出版しても売れないだろう」ということをオブラートに包みに包んで言っていたのだったら、他の出版社を当たるしかなくなる。

でも、確かに水声社から詩文学を出しているのは見たことがないので、本当にそう思ってそう言っていた可能性の方が高いだろう。(前身会社である書肆風の薔薇の頃のものだったら僅かにあるが。)

もしも学歴で足切りされる会社だった場合は、そもそも出版するかどうかを決めるために、ただでさえ少人数で忙しい社員が集まって会議なんかしない。

ましてや、「翻訳文が正確だった」なんて所まで精密に検証したりなんかしないはずだ。

ゆえに、私が次に提示するのが売れそうな翻訳本だったなら、次もちゃんと見てくれるはずだと希望が持てる。

そうやって、社員6人しかいない水声社を皆で支えて行くんだ。

 

ちなみに、その返事。

私が自筆で神社(かんじゃ)美江さん宛てのファンレターを書いたお礼としてだったのか、社長の鈴木さん自らが自筆でA4用紙一枚分の返事を下さった。

(神社さんは現在退職されている。)

ものすごく真面目で誠実な会社であり、お客さん一人一人をすごく大切にしている。

ちなみに水声社の本は、アマゾンでは買えないしアマゾンに在庫もないため、Eメールで直接注文するのがファンの王道らしい。