アルベール・ジロー「月の光」

(Facebook投稿記事)


アルベール・ジローの詩「月の光」を翻訳しました。


月に憑かれたピエロの原作者によって書かれた詩で、これは「薔薇の血(Les Sang des Roses)」という詩集の中に入っています。

1912年、彼が52歳の時に書かれた詩集であり、後期作品となります。

なお、未だに日本語での翻訳はありません。


(本文)


「月の光(Clair de Lune)」


今夜は寡黙に思い巡らそう!

月は大空に昇り

夜空の心臓の上で

愛情を込めて休む。


エリーのいる湖の上で

震えて反映する幸福の波をかき混ぜて

呼吸は感動を壊し

行っては戻るようにゆっくりと口づけする。


甘い和音よ!感動的な結合は

これらのものを合わせて作られる!

しかし歌うことを欲するその心臓たちは

未来には繋がり合うのだろうか?